当院のご案内

母乳育児

 

  郡上市民病院では、母乳育児を支援しています
 
わたしたち人間は哺乳動物です。
母乳で育てることは自然な栄養方法なのです。

 母乳育児にはどんなメリットがあるのでしょうか?
 赤ちゃんのメリット
 お母さんのメリット
 当院の母乳育児支援方針
 母乳育児を成功させるための10ヵ条
 赤ちゃんにやさしい病院(BFH)について
赤ちゃん
 
  母乳育児にはどんなメリットがあるのでしょうか?
  お母さんと赤ちゃんの絆が深まります
抱っこして、目を見て、語りかけながらおっぱいを飲ませる。授乳という行為がお母さんと赤ちゃんのスキンシップになり、お互いの絆が深まります。
 
 
     
  赤ちゃんのメリット
 
1. 免疫物質が入っているため、病気になりにくいです
母乳は「赤ちゃんへの最初の予防接種」と言われています。赤ちゃんの腸の粘膜にペンキを塗るように広がり、細菌やウイルス、アレルギーの原因となる異種タンパクが腸から侵入するのを防ぎます。
 
2. 赤ちゃんに最適な栄養です
母乳には赤ちゃんの成長に欠かせないタンパク質、脂肪、ビタミン類がバランスよく入っています。母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養です。
 
3. 腸内のビフィズス菌に作用して、腸の調子を整えます
母乳に含まれているオリゴ糖は、ビフィズス菌を増やす働きをし、有害な菌の繁殖を防ぎます。
 
4. おっぱいを飲むことにより下あごの骨、頭の骨の発達を促進します
 
5. 乳幼児突然死症候群を防ぐことができます
母乳と人工乳では3~4倍の違いがあります。
 
6. 知的発達に好影響をもたらします
母乳育児の期間が長い程、知能指数(IQ)が高いという研究結果があります。
 
7. 鉄の吸収率が良いため、赤ちゃんが鉄欠乏性貧血になりにくいです
母乳の鉄の吸収率は49%、人工乳の鉄の吸収率は4%と、10倍以上の差があります。

赤ちゃん
 
     
  お母さんのメリット
 
1. 母乳は経済的です
無駄がなく、また環境にもやさしい。
 
母乳
2. 産後の回復が早くなります
赤ちゃんがおっぱいを吸うと、子宮の収縮が促進され産後の回復が早まります。またおっぱいを外に押し出すために働く「オキシトシン」というホルモンは、お母さんをリラックスさせる効果があります。
 
3. いつでも、どこでも授乳ができます
赤ちゃんが待たずに、いつも新鮮な状態で、理想的な温度ですぐ飲ませることができます。
 
4. 産後のダイエットに効果があります
赤ちゃんが1日に飲む母乳の総カロリーは600~800kcalです。母乳中の脂肪は赤ちゃんにとって重要な役割を持ちますが、その供給源はお母さんの皮下脂肪です。母乳を吸われることによって分泌されるホルモンがお母さんの皮下脂肪を母乳の脂肪に変える働きをするため、授乳はダイエットになります。
 
5. お母さんが将来、乳がんや卵巣がんに罹りにくいと言われています
授乳経験が、がんの発生頻度に影響を与えます。
 
 
     
  当院の母乳育児支援方針
  当院では「母乳育児成功のための10カ条」に準じた支援を行っています。

当院における母乳育児支援の方針
1. 「母乳育児成功のための10カ条」に基づき、ケアを展開します。
2. 妊娠中からの母乳育児支援を行います。
・  妊婦に母乳栄養の利点と母子同室の大切さを伝えます。
・  妊婦に妊娠中から母乳育児の楽しさを説明します。
3. 出産後にカンガルーケアを行い、母子の早期接触及び早期授乳開始に努めます。
・  分娩様式にかかわらず、30 分以内に直接授乳を行います。
4. 産後入院中のお母さんへの母乳育児支援を行います。
・  母子同室を行い、母子が終日一緒にいられるようにします。
・  赤ちゃんの欲求に合わせて授乳が行えるよう授乳方法を説明し、支援します。
・  乳房トラブルを未然に防ぐ方法を教えます。
・  やむを得ず、赤ちゃんと離れているお母さんには、母乳分泌を維持する方法を説明し、支援します。
・  問題のある場合はカンファレンスを行い、対応策を検討して支援します。
5. 赤ちゃんへの基準に沿ったケアを行います。
・  小児科医の指示があった場合に限り、母乳以外の物を与えます。
・  母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えません。
6. 退院に向けての支援を行います。
・  退院後、母乳育児やその他のことで助けが必要な時は、いつでも相談や対応ができることを伝えます。
・  お母さんに地域の育児サークル活動を紹介します。
7. 退院後の母乳育児支援を行います。
・  状況に応じて、退院後に電話訪問や授乳相談を行います。
・  24時間母乳育児相談に応じます。
・  1週間検診と1ヶ月検診において退院後の母乳育児支援を行います。
・  1週間検診と1ヶ月検診において個別保健相談を行います。
8. 職員が、母乳育児に対する興味や知識が高まるような学習会を開催します。
 
     
  赤ちゃんにやさしい病院(BFH)について
 

当院では、2009年8月に岐阜県下初の「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」認定病院となりました。

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