当院のご案内

赤ちゃんにやさしい病院[BFH]

 

「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」とは?

     
 
1989年3月WHO・ユニセフは世界のすべての国の産科施設に対し、「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を守ることを呼びかけました。1991年7 月、開発途上国の乳幼児の健康維持をはかることを目的として、10カ条を採用して実践する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」〔Baby Friendly Hosupital:BFH〕に認定するという方針を決め、母乳育児のさらなるキャンペーンを展開しました。現在、世界ではBFH認定施設は2万近くにのぼりますが、わが国では2008年8月現在で56施設です。
     

郡上市民病院は赤ちゃんにやさしい病院に認定されました。

 
  ▲BFH認定証授与式の様子 ▲BFH認定証
     
 

 

 

当院の母乳育児支援方針

 

当院の母乳育児支援方針

  当院は母乳育児を推進しています。母乳育児を通じて、育児支援をすることが、本質です。

当院は母乳育児を推進しています。
1. 当院は「母乳育児成功のための10か条」に基づき、支援をしています。
2. 妊娠中から、母乳育児についてお母さんと話し合う機会を持っています。
3. 出産直後には、生まれた赤ちゃんを裸のままお母さんの胸の上に載せるカンガルーケアを行い、母と子の触れ合いを大切にしています。
4. 入院中は、24時間お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるようにしています。
5. 母乳で育てている赤ちゃんに、ゴムの乳首やおしゃぶりを使用していません
6. 退院後も電話訪問や家庭訪問など、母乳育児に関する相談や支援を行っています。
7. 当院で行っているわんわんサークルや、地域で行っている家庭教育学級など、お母さんと赤ちゃんが一緒に参加できるサークルの紹介をしています。
   

 

母乳育児を成功させるための10ヵ条

 

WHOとユニセフが「母乳育児を成功させるための10ヵ条」を共同声明として発表し、世界のすべての国にこの10か条を守ることを呼びかけています。

 

 
  母乳育児を成功させるための10ヵ条
  1. 母乳育児推進の方針を文書にし、すべての関係職員がいつでも確認できるようにしましょう。
  2. この方法を実施するうえで必要な知識と技術をすべての関係職員に指導しましょう。
  3. すべての妊婦に母乳育児の利点と授乳の方法を教えましょう。
  4. 母親が出産後30分以内に母乳を飲ませられるように母親を援助しましょう。
  5. 母親に母乳育児のやり方を教え、母と子が離れることが避けられない場合でも、母乳の分泌を維持できる方法を教えましょう。
  6. 医学的に必要でない限り、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにしましょう。
  7. 母親と赤ちゃんが、終日、一緒にいられるように母子同室を実施しましょう。
  8. 赤ちゃんがほしがるときに欲しがるだけの授乳を勧めましょう。
  9. 母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにしましょう。
  10.
母乳育児を支援するグループ作りを支援し、母親が退院するときに、それらのグループを紹介しましょう。

 

産科施設のご案内

 

陣痛室

     
 
リラックスして過ごしていただけるよう、
支援および環境づくりに心がけています。
 
     

分娩室

     
 
2部屋あります。
出産後、約1時間カンガルーケアをしがなら過ごしていただきます。
立ち会い分娩もできます。
 
     

個室

     
 
出産後から赤ちゃんと一緒に過ごすことができます。
お父さんにも、付き添っていただけるよう
ソファーベッドも用意しています。
 
     

 

当院で出産したお母さん

 

沐浴風景

     
  衛生面で気をつかう生後1ヶ月くらいまでの新生児は、大人と一緒にお風呂に入ることができません。汗っかきな赤ちゃんをベビーバスなどで洗ってあげることを「沐浴」といいます。
 
     

添い寝風景

     
  赤ちゃんは、お母さんとずっと一緒です。
 
     

産褥食

     
  赤ちゃんのためにも、栄養をつけましょう。
 
     

祝い膳

     
 
ご出産おめでとうございます。
お祝い膳です。
 
     

母親学級風景

     
  助産師により母乳育児について、妊娠中の保健指導を行っています。又、管理栄養士による妊娠中の栄養についてもお話ししています。
 
     

新生児訪問の風景

     
 
当院で出生された赤ちゃん宅へ、助産師が家庭訪問を行っています。
赤ちゃんの体重測定、発育チェックを行い、授乳などの保育について相談を受けています。
 
     
     

 

勉強会・講演会

 

勉強会・講演会

 
 
2008年10月聖マリア病院の橋本武夫先生をお招きし、子育て支援講演会を開催しました。院内はもちろん、院外からの参加もあり130名ほどの皆様と母乳育児について考える楽しいひと時となりました。
   
2009年7月「第18回母乳育児シンポジウム」において「赤ちゃんにやさしい病院」認定のお祝いをしていただきました。
   
・2009年12月に郡上市総合文化センターにおいて「院内における母乳育児支援と地域への浸透をめざして」というタイトルで、BFH認定記念講演会を開催し、たくさんの方にご来場いただきました。

 

BFH委員会

 

院内組織図

   
     
   
 
~BFH委員会のメンバーの一部です~
母乳育児推進に向け、今後も取り組んでいきます。 
 
     
     

 

 

病棟・外来スタッフの活動

 

助産師の活動

     
 
当院では、母乳育児を推進しています。
当院では、ソフロロジー式分娩法でのお産を行っています。
正常分娩に関しては、助産師が主体となってお産の介助を行います。
     

院内への発信

     
 
院内各所にBFHの“母乳育児を成功させるための10ヵ条”のポスターを掲示し、院内職員への周知を目指しています。
新しく入った研修医や看護職員などに向けてのオリエンテーションを行っています。
     

地域との連携

     
 
妊娠中より継続的なフォローが必要な妊婦さんに関しては、外来と連携し情報を共有しています。
産後も母乳育児支援外来を設置し、継続的に母乳育児を支援できるようにしています。
     

新生児訪問の実施

     
 

当院で出生された赤ちゃん宅へ、助産師が家庭訪問を行っています。

(内容)

 赤ちゃんの体重測定、発育チェックや相談
 授乳などの保育について
 お母さんの体調、生活の相談