当院のご案内

2013.5.14 さるとらへび

 
 4月20と21日に行われた郡上春祭りで、おみこしを地域の子供会で作っていますが、その中で今年の最優秀賞作品になった”さるとらへび”を病院玄関前に展示させてもらいました。当院の医師も、作成に携わっており、ご覧になった方もみえると思いますが東北のねぶたのミニチュア版のような立派な作品です。夜間に内部の照明をつけると幻想的に浮かび上がります。
 “さるとらへび”とは、岐阜県旧洞戸村(現関市)付近に伝わる伝説に登場する魔物。頭は猿、胴体は虎、尾は蛇であるとされる。高賀の山に住む魔物が悪さをしていると聞いた武士、藤原高光が朝廷より派遣された。魔物との戦はきっと長引くに違いない、それには、村人と仲ようして、落ち着いて攻めなくてはいかんと考え、高賀山の麓にお宮を建て、村人と一緒になって魔物退治を神に祈り続け、その後、瓢箪に化けていた妖怪“さるとらへび”を討ち取ったとされています。昔話でも、みんなで立ち向かえば妖怪魔物も退治できたとのことです。
 患者さんのための医療、郡上の医療を維持するために、いま私たちがどのように取り組んでいかなければならないかを考える時、忘れてはならないことは郡上は65歳以上の高齢化率が33%と、全国平均では2045年の予想値と同じ高齢化社会です。すなわち日本の30年後の医療を行っているわけですので、住民、医療機関(行政)が仲ようして立ち向かわないと解決できないと考えます。
 当院でも電子カルテ導入にあたり10年後も使えるように業務、手順などの見直しを行っていくことになります。腰を据えて、皆と仲よう、そして相談し合いながら行っていけば、理念である心癒される病院となっていくものと思います。