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介護について 

 先日「小山明子記念講演」を拝聴する機会がありました。

 小山明子さんは、昨年亡くなった大島渚監督の奥さんで、女優としても活躍中の方です。

大島渚監督は「戦場のメリークリスマス」「愛の亡霊」などの作品でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞されている日本を代表する監督で、社会性の高い作品を描いておりファンの方も多いと思います。

 その監督が64歳の時、脳出血で倒れてから17年間、女優の小山明子さんが介護を行ってきた経験から得られた介護の問題点や、どうやって克服してきたかの講演でした。

女優さんで、周りに相談する人もいなく、ご飯も作ったことがない状態で介護が始まり、小山さんご自身も「うつ」になったところを乗り越えて、現在は仕事にも復帰されているようです。

 病気や、高齢化が進んできて、ある日突然、配偶者や家族が要介護状態になった場合、どうしたらいいか?また、介護をどのように行っていくかなど、不安になることは多いと思います。また他人事と思っていてもいつ自分の周りに起こるかわかりません。

 厚生省は病院・介護・在宅治療といったそれぞれ独立している機能を、連携し協力し合うことで、患者さんが家庭で安心して暮らせるように医療・介護保険を計画しています。

 

 小山さんが強調されていたことは、ご主人への愛情と、一人で悩んだりせず、周りの地域の住民の皆さんとの関わり合いが、助けになったことを強調されておりました。

 

 郡上地区は高齢化が進んでいますが、都市部に比べると地域の関係がとても親密なところです。地域で支えていく姿勢は十分にありますので、市民病院もその手助けができるようにしていきたいと考えております。

 
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