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大地震発生

 

 

 【平成28年○月△日、午後3時に東南海沖で大規模地震が発生し、郡上市は震度6で、周辺の道路が寸断され陸の孤島状態になった。広範囲の地震のため、自衛隊、応援DMATなどが来るまで3日間、郡上地域の医療を死守した】

 3時5分には災害対策本部(※1)を、院長はじめ本部職員が集まり設営した。

 携帯電話は使用できなかったが、病院災害状況は各病棟から逐次報告され、入院患者の状態、稼働設備の状態は、大規模地震の割には軽度であり病院機能を維持できる(※2)と判断した。

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 衛星電話(※3)を使用して、県庁などへの連絡は可能で災害救援を要請した。

 

 

 地震発生後より約30分経過したころから、崩壊していない病院へ患者が殺到した。

 病院玄関前では、緊急治療を要するか否か、患者の重症度を判断するトリアージ(※4)を開始した。次々に運びこまれる患者をその緊急性により、振り分け全職員が協力し適切な治療をおこなった。

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 一方病棟では、エレベーターは使用できず、上層階から患者の搬送を行うためエアストレッチャー(※5)を利用して階下に移動させた。

 院内保育の子供たちも怪我することなく避難した。

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 地震による火災が発生したが、病院周辺の放水銃を用いて職員が消火した。

 

 

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 日が落ちて徐々に寒くなる中、栄養科職員が、湯または水を入れるだけでご飯が炊けるアルファ米(※6)をおにぎりにしてみんなに配った。幸いなことに職員にけが人もなく、多くの患者の救命、治療および搬送ができた。 ・・・・・以上訓練でした

 

 

※1 震度5強以上は災害本部を設置する。

※2 病院は阪神大震災の震度7でも崩壊しない設計である。

※3 病院内に広域災害用の衛星電話を常備している。

※4 研修医も積極的に参加した。

※5 担架ではなく、階段を安全に移動できるものである。

※6 病院には3日分の飲料水、300人分の食事が備蓄されている。

 

 平成27年10月21日に郡上市民病院防災訓練を実施しました。

 災害は起こっては欲しくはありませんが、起きた時に適確に対応できるように訓練し、一人でも助かる命を助けるようにしていきたいと思います。