平成28年8月 ソフトウェアサービスユーザー会に診療情報管理室メンバーとともに参加してきました。ソフトウェアサービス(SS)とは郡上市民病院で使用している電子カルテのメーカーです。 郡上市民病院では平成26年1月1日よりSS電子カルテを導入し、平成27年1月より白鳥病院およびへき地診療所が同じ電子カルテになりました。郡上市内では公的病院はこの電子カルテで接続しており、同じIDで、どの病院、どの診療所に受診しても病状、既往、血液データなどが瞬時に判るようになりました。またデータサーバーは市役所内にあるため、地震や台風などの災害により病院が機能しなくても、そのデータは保護されることになります。 緊急時に受診するような際は今までどのような病気であったかなどが判り迅速に治療することが可能となります。さらに災害などが起きても記録が残り安全に診療できます。 このように郡上市の公立医療機関ではどこでも同じ情報になり、個人情報を保護しつつ病院間を超えた連携がすでに始まっています。
SS社の電子カルテは日本全国で500病院以上が使用していますが、市全体での電子カルテ医療連携は先進的な取り組みとして取り上げられ、今回のユーザー会では当院の診療情報管理室の奥田技師が発表させていただきました。
国の方でもITを使用した医療連携を進めており、将来はどこの医療機関でも同じ医療、医療情報が共有されると思いますが、個人情報保護との関係ですぐには実現しないと思いますので、郡上地域での先進的な医療連携をお手本にしてもらうといいと思っております。
また、昼食をはさんでユーザーの院長・理事長の会に参加し、四国や千葉がんセンターなどの病院、当院のような自治体病院、民間病院など、様々な院長と意見交換を行い、医療安全、災害対策に対して情報共有ができました 今後も医療連携、医療安全に対して電子カルテシステム上でヒューマンエラーを防いでいこうと思っています。 |
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