当院のご案内

新年あけましておめでとうございます。

 

新年あけましておめでとうございます。

院長 片桐義文

今年は平成最後の年であり、新元号の最初の年でもあります。

【平成】は史記の「地平らかに天成る」から、「国の内外で、天地とも平和が達成される」ようにとのことで元号が決められたそうです。阪神淡路大震災、東日本大震災、御嶽山噴火など予期せぬ天災がありましたが、幸いにも日本が戦争などにまき込まれることなく、比較的平和に過ごせたように思います。東京オリンピック、大阪万博などが決まっており、新しい元号にはどのような思いが込められるか、またどのような新時代になるのか期待せずにはいられません。

 この平成の時代に、郡上市民病院が辿った変化を振り返ると、平成元年の病床数は122床(一般112床、伝染10床)でしたが、郡上市の合併により平成16年に郡上中央病院から

DSC_0008a.JPG郡上市民病院へと改名し、平成18年には病院が新築移転され現在は150床(一般100床、療養50床)で新病院となり12年が経過しました。

 日本全体で人口減少、少子高齢化はすすみ、都市部への人口集中が進むと考えられます。郡上地域として医療資源の有効利用を考え、将来にわたり病院の役割を考える地域医療構想会議では、当院は中濃地域の急性期医療を担う病院で、郡上地区は市民病院が中心となり急性期医療をささえていくことが再確認されています。急性期医療を担うために、平成23年に病院前ヘリポート完成、平成24年にHD鏡視下手術機器導入し低侵襲手術開始、平成25年に1.5テスラMRI導入、平成26年に電子カルテ導入し郡上市内公的病院ネットワーク構築、DPC導入、平成27年にRI更新、平成29年に病院機能評価ver3合格、次世代デュアルエナジーCT導入,平成30年には開設時から計画されていた多目的血管造影室(心臓カテーテル、腹部臓器、末梢血管、脳血管にも対応)を導入することができました。

 すなわち平成の時代のうちにはすべての医療機器を、最新機器として導入し、またインターネットを使用して岐阜大学専門医による診断もほぼリアルタイムで行うことが可能となりました。平成の時代は、世の中がまさにアナログからデジタルにさらにICT(情報通信技術)が急速に進歩し、その恩恵により医療環境も進んできました。今後はAI(人工知能)による診断も可能となるかもしれません。

 新元号に変わりますが、医療に都市部とへき地の差があってはならないとの病院創立理念にしたがい、地域で信頼され心が癒される病院を目指す当院の方針には変更はありません。IT化は進んできますが、顔が見える関係、人と人との関係は重要であり、今後も安心安全で適切な医療を提供できるよう職員一同邁進してまいりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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