当院のご案内

新年挨拶

 

院長(ぼかし).png 新年あけましておめでとうございます。

 昨年(令和2年)は東京オリンピック・パラリンピック開催の年で世界中から日本が注目され、海外からの観光客などでお祭りムードになるはずだったのですが、新型コロナ(COVID-19)の感染爆発により、移動制限や三密にならないようにすることで人との接触機会が減少し生活様式が一変した1年でした。

 令和3年度中にコロナが終息してくれればよいのですが、経済活動をまわせば感染は増え、自粛すれば経済が滞るので国の方針もなかなか定まらないようです。いまだかつて経験したことのないパンデミックで、専門感染学者も人によって意見が異なり、何を信じてよいのか、また感染者が出ている地域では、マスクはずしてくしゃみをすれば犯罪者のように扱われるなど、なぜか価値観まで変わってきてしまったように思います。

 郡上市民病院では、県内発生当初より感染者が出た場合に備え準備してきました。PCR検査と同じ精度で1時間で結果が出るLAMP法や、県のコロナ感染調整会議座長で岐阜大学の感染管理名誉教授の村上先生にコロナ対応へのアドバイスをしていただき、院内の見直し、陰圧装置の設置、感染者の検査を院外でできるコンテナの設置などおこなってきました。令和2年11月に、郡上市で初めて感染者が発生した時も迅速に対応してきました。

 コロナ対応で大変でしたが、新しい可能性の発見も一部にはありました。それはこの一年間いろいろな会議や、研修会、学会などはオンラインで行われることが多くなり、わざわざ出張しなくてもほとんどの会議が可能でした。医療においてもwithコロナの時代に遠隔での診療など必要な時代になるかと思います。直接患者さんと触れ合って診察するのが本当ではありますが、令和2年より厚生労働省はコロナ下での感染拡大防止のため、条件を満たせば一部のオンライン診療を許可しており、状況によってはオンラインでの活用が必要になるものと思われます。

 これからも新型コロナへの対応とともに、郡上地域の急性期医療の中核病院として、郡上市民病院は病院理念である『地域で信頼され心が癒される病院』を目指します。今後も理念達成のため、患者さんのための医療を行っていきますのでよろしくお願いいたします。

また新型コロナが速く終焉することを切に望みます。

 年頭のあいさつでは新しい年への抱負を述べなければなりませんが、コロナ流行第3波をむかえており当院の対応を含め挨拶といたしました。

 

令和3年元旦  院長 片桐 義文