当院のご案内

新年挨拶(令和4年)

 新年あけましておめでとうございます。
図2.png
 昨年(令和3年)は新型コロナ感染症のため1年遅れで東京オリンピック・パラリンピックが開催され、その後の第5波までは医療のひっ迫が続きましたが、ワクチン接種が進み、日本の感染者は激減しました。いまだに海外はオミクロン株が出現して感染拡大が続いており、今後どのような経過になるか不確定なことが多く、今後も臨機応変に対応していかなければならないと思っております。
 郡上市内では120名以上の方が感染されました。市民病院の対応で最も大きく変わったことは、5階の療養病棟をコロナ病床として使用したことでした。令和2年8月に第1例目の受け入れを開始し、12月末からの第3波では急速に入院患者が増え、重症度も高くなり、同じフロアで療養患者の治療、介護、看護するのは、院内感染の拡大が危惧されました。そのため令和3年3月に療養病棟をコロナ感染病床に転換しました。病棟内に隔離壁を作り病棟内陰圧装置を設置し、5月の第4波、9月の第5波を乗り越えることができました。また入院患者が重症化した場合の処置室など整備し、外来抗体カクテル療法にも対応しました。
 一方で令和3年4月からはコロナワクチン接種が開始されました。開始当初は検診センターや外来を接種会場として使用しました。7月からはコロナ禍の面会制限で利用者が減少した院内食堂を改装し接種会場として使用し、この間に約1万2千人にワクチン接種を行いました。日ごろからの感染対策を確実に行うことで、幸いなことに病院内での院内感染もありませんでした。
病院遠景.png
 コロナにも対応しつつ中核的病院として、当院の役割である救急医療、急性期一般診療はまったく縮小せずに対応できました。前例のない新型感染症の中で、コロナ患者の受け入れ、多数のワクチン接種を行うことができたのは、患者さん中心の医療を届けられるように、職員一同が協力した結果と思っております。今後も地域で信頼される病院を目指し邁進していくつもりですのでご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。
 2022年の干支の壬寅(みずのえ・とら)は、「陽気を孕み、春の胎動を助く」、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれることを表しているそうで、ポスト・コロナで新しい社会が活気あふれる年になるように祈願しております。
 
令和4年元旦   院長 片桐義文