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2012.7.6 針刺し切創対策について

 
梅雨の鬱陶しい日々が続いております。
6月下旬に(公益財団法人)労働科学研究所、国際協力センター長の 吉川 徹 先生に『針刺し損傷』についての講演をしていただきました。
 
【針刺し】とは、医療現場での注射器やメスなどにより、医療従事者がケガをしてしまう事です。針を刺しただけならケガで済みますが、いろいろな感染症を持った患者さん(肝炎、HIVなど)の血液がついていると感染してしまいます。医師看護師だけでなく、病院にいるすべての人に起きる可能性があります。
気を付けていても起きる事故のため、事故が起きないような仕組みが必要です。個人の注意だけでなく、環境整備、安全装置、針を捨てるボックス、教育など病院として取り組まなければならないので研修会が計画されました。
 
吉川徹先生は針刺しの研究では日本の第一人者で、幅広く医療者に必要な知識のため、今回の講演会は、郡上市内の病院のほかにも、市立美濃病院、木澤記念病院、松波総合病院、中濃厚生病院など市外の病院の関係者の方にも来ていただき活発な討議をしていただきました。遠くから来ていただいた関係者の方にはお礼申し上げます。
 
吉川先生には、講演前に郡上市民病院内を視察していただきましたが、市民病院の職員の針刺し、感染対策に対する意識が高いとお褒めの言葉を頂きました。
今後も患者様の安全はもちろんですが、職員の安全も確保し、地域で信頼される病院になれるように期待しています。