当院のご案内

2012.8.27 ナイトスクールに参加しました

 
郡上市民病院と、地域の皆様との対話の会「ナイトスクール」で今回は大和地区の民生委員の方々と懇談を得ることができました。
民生委員の方は社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場になって相談に応じ、及び必要な援助を行い、社会福祉の増進に努めるために日夜奉仕されている方々です。病院から退院された方や、地域で一人暮らしの方の面倒を見ていただいたりしており、奉仕で活動していらっしゃいます。
民生員の方々を通じて、患者様と病院の間の情報交換が何より重要と考えます。
病院へのいろいろなご質問、ご要望を頂き有難うございました。病院のことを知っていただき、今後の病院活動に生かしていきたいと考えております。
 
この中で、郡上市民病院は、移転して建物は新しくなったものの、内部の機械は、旧式のままではないかとのご質問を頂きました。医療機器は、確かに日進月歩で、新聞紙上などでも最新鋭機器を備えたとの記事を見かけられたことがあると思います。市民病院は、民間企業のように新製品の宣伝をすることしておりませんが、市民病院の役割は地域住民の方の、安心安全な良質な医療を提供することですので、必要に応じた機械を随時更新しております。
特に通常、患者様や一般の方が目にできない手術室の機械は、昨年から内視鏡手術機器(外科・婦人科・泌尿器科で使用)、開頭手術機器(救急・脳神経外科)、手術中の放射線装置(整形外科・外科・泌尿器科で使用)など、最新の機器に随時更新しており、市民の方に良質な医療を提供していこうと考えております。
   

 

2012.7.6 針刺し切創対策について

 
梅雨の鬱陶しい日々が続いております。
6月下旬に(公益財団法人)労働科学研究所、国際協力センター長の 吉川 徹 先生に『針刺し損傷』についての講演をしていただきました。
 
【針刺し】とは、医療現場での注射器やメスなどにより、医療従事者がケガをしてしまう事です。針を刺しただけならケガで済みますが、いろいろな感染症を持った患者さん(肝炎、HIVなど)の血液がついていると感染してしまいます。医師看護師だけでなく、病院にいるすべての人に起きる可能性があります。
気を付けていても起きる事故のため、事故が起きないような仕組みが必要です。個人の注意だけでなく、環境整備、安全装置、針を捨てるボックス、教育など病院として取り組まなければならないので研修会が計画されました。
 
吉川徹先生は針刺しの研究では日本の第一人者で、幅広く医療者に必要な知識のため、今回の講演会は、郡上市内の病院のほかにも、市立美濃病院、木澤記念病院、松波総合病院、中濃厚生病院など市外の病院の関係者の方にも来ていただき活発な討議をしていただきました。遠くから来ていただいた関係者の方にはお礼申し上げます。
 
吉川先生には、講演前に郡上市民病院内を視察していただきましたが、市民病院の職員の針刺し、感染対策に対する意識が高いとお褒めの言葉を頂きました。
今後も患者様の安全はもちろんですが、職員の安全も確保し、地域で信頼される病院になれるように期待しています。